占いの「術論」がむなしい理由
占い師活動をしておりますと、ときどき、「術論」で他の占い師と喧嘩になりますww これが本当に厄介でございまして、私の知人の東洋占いの先生も、「あいつはなにも占術がわかってない」とか、「あいつの勉強してきた〇〇流派はダメだ」とか、さんざからまれてお気の毒。傍で見ていた我々は、「いや、いくら術知識がすごいからってお前には習いたくねぇわーww」と、苦笑して、そのこまった先生を見ていたのですが、私もしばしば「術論」で絡まれます。私の占いのお客さんでも、そうした「術論」の不毛な議論のせいで占いが本当に嫌になったとか、中にはいじめに近いようなことすらされてトラウマになった、という方も。
占い師というのは本当に陰険です。もう陰険な性格だから占い師なんでしょ?? って疑いたくなるほど陰険な性格の人間が多い。
それをね、また救われないことに、「酒井さんはおひつじ座の月だからそういう性格なんでしょ。僕はうお座だし海王星がああでこうで、12ハウスがこうだから、そういう意見じゃないんだ。あなたとはわかりあえない」みたいなことのたまうんですがww 星座やホロスコープの違いで人の社会のルールを守らなくていいなら、もうなおさらお前と話すことねぇってのww だから世の中の大多数の人をごらんなさい。世間のフツーの人からみたら、東洋でも西洋でも、占いでぎゃあぎゃあ言ってTwitterで吠えてる人間なんてひたすら「きしょい」だけですがなww ほんと、占いアカウント見てみろってww 世間から見たら「うわーきしょいこいつらww かかわりたくねぇww」の世界だっつーのww わが身を顧みるってほんと大事です。
私も先日、ホラリーのことを少しTwitterでつぶやいたら、「いや、あなたの言っていることは間違いです」と絡まれたので、うわー出たよww と苦笑。あなたと違って占い業界の30年選手酒井さんは、中学生の主張を聞いているようなほほえましい思いでその方の「お前の術は間違っている」主張を聞きましたが、これ、まさしくこれこそが、「占いの怖いところ」なんです。あなたも業界が長くなればきっとわかりますww Twitterで情弱相手に単に、独学して一人くらぁ~く本読んで、頭でっかちの世間知らずになって、マウンティングしてるるからそんな、「術論」などというしょーもないことで喧嘩売って来れるんですねぇ……。世間知らずってほんと怖い。我々、業界を知り抜いたベテランからすると、「あーはいはいww うん。あ、きみ、業界知らないねww 占い館とかで働いたことないでしょww 働いてみなさいよ。そんな術論なんて通用しねぇからww」という感じ。
さて、なんで「術論」が不毛な議論なのかと言うと、そもそも占いは「科学」ではないからです。
みなが共通認識として、共通の定義の上で議論していない。
これこそが、占いが学術的な議論にならない最大の理由です。
つまり妄信なのだ。ある占いの読み方があり、それを自分は信じた。すると、他の占い方をやっている人を「間違いだ」となじりたくなります。でも、そもそも「共通認識」の上に成り立っていないのが占術です。誰がなにを信じようがお勝手です。私は松村潔さんの占星術が苦手ですし、つっこみどころもたくさんあって好きではないですけど、「好きではない」だけで「間違っている」とは思いません。そもそも、妄信の世界なのですから。
私が大好きなエバーティンは、そもそも、ここを正そうとしました。100人人間がいたら、100人全員が「おれの考えるおひつじ座論」みたいなことを語る。それじゃあ永遠に占星術が科学の俎上に上がることはできないんだ、と。
だからエバーティンさんは、「The Combination of Stella Influences」の中で、すべての占星術の概念を「原理・原則」化し、みんな悩んだらこの原理、原則、定義に戻りましょう、というのを提案したわけです。ただ、その試みも現状、理解されているとは言えません。でも、きちんとすべての人がお約束としてベースにできる「原理原則」「定義づけ」をしようとした点、彼は学者根性のある人だった、そうでなくては建設的な議論ができようがない、というのは、私はエバーティンさんが大好きなところです。
すべての占いが、「定義づけ」「原理原則」がそもそもないのです。だから占いを学びたい人は、渡り歩くしかありません。ホラリーにしても、A先生の占い方と、B先生の占い方は違うのです。どちらが正しい、間違っているとは言えません。だから占いの勉強と言うのは、みんな途方に暮れてしまう。最終的には、A先生、B先生、C先生のいろいろな本を読んでみて、自分が占い館などで鑑定に試してみたうえで、「自分にはC先生のが合ってる」とか、「A先生の見方は主流だけど自分には合わない」など、現場で実地で取捨選択するしかないのです。すべて主観の世界でしかないのですから。
主観でしかない占いの読み方、術論をふりかざして、いい気になったところで、繰り返しますが、世間からみたらそんな占い師などひたすら「きっしょい」だけのズレた人たちですってww 自分が世間からどう見られているかわからないからそんな幼稚なことを言う。でももし、そういう、議論をしたいなら、エバーティンのように「そもそものおひつじ座の“定義”とは??」という、共通ルールをみんなでまとめない限り、できるはずありません。そういうところに付け込んで、術論をふっかけ、いじめみたいなことをやるから性格悪いとあたしに言われるんですよWW
占星術にハマったり、東洋占術にハマって頭ごりごりのパープーになる人って、占い以外になんにも持っていないことが多い。占い以外で、認められる世界がないから、マウンティングしようとするんです。占い師だけど経営者だよ、とか、占いとは別に何かの学者だよ、とか、作家だよ、タレントやってるよ、みたいな人は、意外と術論で凝り固まらないです。だって術論でお客さんはつかめないことを知っている。術がどうのこうのの前に、人間性、トーク術、占い以外の引き出しの多さ、キャラクター性、親しみやすさ。そんなもののほうが数万倍、客商売としての占いには大事なことだとわかっているのです。
占星術や他の占いの術論は、意外と占いコミュニティーでは嫌われるっていうことを覚えておきましょう。占いの術論とか、占い方なんかよりあなたのキャラや、占い以外の人生経験のほうがよー----っぽど大事です。
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