超次元占星術@やり方
超次元占星術とは――。
原作者・考案者のわたくし、酒井日香が、定期的にUPしている下図のような
惑星の運行表を見ながら、未来予知をしていく新型占星術の名称です。
占い方
下の、「超次元変換表」で、自分のホロスコープの星位を超次元占星術の各ゾーンカラーに変換します。向かって左が西洋占星術の場合での変換表、向かって右がインド占星術の場合での変換表です。(※インド占星術ファンが増えたのでインド占星術用の変換表も入れてみました)
筆者(酒井)の、西洋占星術における出生の太陽(☉)は 「さそり座25度」。出生の月(☽)は「おひつじ座05度」。
それを上、左の西洋占星術におけるゾーン判定表で超次元変換すると、筆者の出生の太陽ゾーンは上から四段目、「ゾーンホワイト」となり、出生の月のゾーンは上から二段目、「ゾーンライム」であることがわかります。※西洋占星術での出生の星位は、無料ホロスコープ作成サイトがいくつかありますので、そちらで作成してください。
このゾーンはそれぞれ、15色のカラーで呼ばれています。
各カラーの色彩の由来、関連する星座、正式名称はこの通りです。
太陽のゾーンだけ見れば十分
よくある質問ですが、「太陽ゾーンだけではダメなのですか?」 とか、「太陽と月ゾーン以外のゾーンは見なくて良いのですか?」 などと聞かれます。
結論は「太陽だけみれば本来は十分」といえます。
なぜなら、こちらの記事「京都アニメーション放火事件と超次元占星術」にも描きましたが、本人にとって重大な出来事であるならば、それは必ず太陽のゾーンに出るからです。
しかし、もし出生のときの月の度数がわかり、月のゾーンが割り出せるなら、月のゾーンもここに加えて見ていくと、いっそう身に起こる惑星のパワーを体験できるかも知れません。
西洋占星術では太陽と月を特別に 「ルミナリーズ」 と呼び、この二つが特に重大と考えるのです。この二星によって示される運さえ読んでいけば、あとの惑星のゾーンは気にしなくていいといえます。
各ゾーンには「鏡面関係」がある
太陽と月のゾーンは割り出せましたが、実は各ゾーンには、同じエレメントに属するグループのカラーがあります。筆者の太陽ゾーン、「ゾーンホワイト」は、水グループで、同じグループの「ゾーンゴールド(上から9番目)」、「ゾーンスカイ(上から14番目)」と同じです。これを「鏡面関係のゾーン」と言います。ホワイトに対してゴールド、スカイは鏡面関係であり、ホワイトに惑星が直接入っていなくても、同一グループで鏡面関係のゴールド、スカイを星が通れば、ホワイトを直通したときと同様の影響があるとみなします。
鏡面関係は、自分のゾーンを「1」として下方向に数えていって、常に「6」番目に来るカラーです。各グループ、鏡面関係同士は以下の通りです。
エレメントを表示する「5つのプラトン立体」
西洋占星術でおなじみの「火・土・風・水」という4つのエレメントに、もう一つ 「空」を加えて合計5つのエレメントに分かれるのが「超次元占星術」です。西洋占星術でしょっちゅう出てくる火・土・風・水の4エレメントは本当は「5エレメント」としてプラトン著「ティマイオス」に描かれています。占星術における神聖幾何学では、5つめのエレメント「空(または電気、とも)」は、秘中の秘として隠されてしまいました。これには錬金術師たちが、人類の意識が高まるいつかの日まで守り続けてきた大いなるアルス・マグナ(根本原理)が関係しています。
「超次元占星術」は、新しい時代の「意識論・カルマ論」としての占星術ですから、失われた5つ目のエレメント「空(電気)」を、復活させ、5つの元素によって各ゾーンを仕分けしています。シンボルは5つの「プラトン立体」です。このプラトン立体は現代の分子工学や情報工学には欠かせないもので、なんとウィルスやDNAや赤血球、受精卵などはプラトン立体をしています。高校数学では「幾何学の基本中の基本」として必ず習うので、うっすら覚えている方もいるかも知れません。この幾何学こそ、占星術の根本であり、秘められた人類の英知なのです。それを忘れないために、超次元占星術ではプラトン立体を各エレメントのシンボルにしています。
アスペクトについて
自分の生まれたときの太陽ゾーン、または月ゾーンに、直接星が通るときは「ハードアスペクト」を形成していることになります。また、自分の太陽ゾーン、月ゾーンと同じグループの「鏡面関係のゾーン」を星が通過しているときは「ソフトアスペクト」を形成していることになります。しかし、超次元占星術が解釈の元にしている占星家R・エバーティン氏によれば、ものごとの良しあしはアスペクトで決まるものではなく、「星の組み合わせで決まる」と言っています。つまり、ハードアスペクトであるゾーン直通でも、良好な星の場合には悪影響ではなくプラス的な意味合いが、ソフトアスペクトを意味する鏡面ゾーン通過でも荒い星の場合にはマイナス的な意味合いが強くなります。
仏典の説く「カルマ」と惑星の影響の恐るべき関係性
R・エバーティン氏はかつてベルリン自由大学で心理学の講師を務めていた心理学者でもあり、惑星の影響は本人の意思次第でプラスにも、マイナスにも変えられると考えていた形跡がその著書には随所にみられます。たとえば☉×♇は、マイナス面では監禁、無残な状態、みじめ、一夜にしての失敗、拘留、入院などのシビアな予測的意味が与えられていますが、逆転されてプラスになると一夜にしての成功、深刻な状態からの解放、物事の刷新、という意味になります。実際にシビアな惑星直通下にあっても、冥王星のプラスの現れ方をする人もあれば、マイナスの現れ方のほうが出る人もいます。占星術の側では、このことに回答する術を持ちません。占星術にはベースとなる思想哲学が存在しないからです(かつてはありましたが、人間の質の劣化に伴い人類がそれを理解できなくなったため失われてしまったのです)。
反面、このことに対する回答は仏教の中に明確にあります。仏教と、それの元になったヨーガ経典では、人間には「カルマ」が存在しており、惑星はこのカルマを刺激して芽吹かせる作用をするとされます(ヨーガ根本経典、パーリ経典大業・小業分別経参照)。
カルマとはサンスクリットで「行為」という意味で、人間の思考や行動の一切がカルマです。我々は見て・聞いて・考えて・食べて・話しての一切において日々、瞬間瞬間、膨大なカルマを蓄積しています。そのカルマが「明るい・軽い」カルマ優勢であれば、惑星が芽吹かせてゆく出来事は明るく、楽しい色調となり、瞬間瞬間に積んでいるカルマが「重い・暗い」カルマ優勢であれば、惑星の力は暗く・重い色調の出来事を多く生んでいくことになります。エバーティンが、「ものごとの良しあしはアスペクトでは決まらない」と言ったのは、この直感的事実によるところが大きいのではないでしょうか。だからこそハードな影響が予測されるべき惑星の直通においても、ある人にはそれが幸せな気づきとなり、ある人にとっては忌まわしい出来事になるのでしょう。
これを証明するような事件だったのが、2019年7月18日に起きた「京都アニメーション放火事件」でした。このとき、超次元占星術で犯人・青葉容疑者の星を見ると、火星×太陽が本来好ましく、喜ばしい「吉角」だったのにも関わらず、本人のカルマの影響で火星・太陽のマイナスの意味が噴き出ているのがわかります。
つまり、ものごとが良い結末になるのか、悪い結末になるのかは本人の日ごろの行為次第なのです。仏教では心に思うこと、日々抱く感情こそが最大の「カルマである」と言っています。ということは、いかなる星が来ようとも、日々、心の修練を積み、幸福なカルマを積む努力をしているならば、惑星のハードな影響は乗り越えていけるということです。エバーティンはそれに気づいていたからこそ、天体の影響をアスペクトで分けることはせず、「+面」「⁻面」という書き方をしたのでしょう。そのうえその「+・-」は、本人の想念次第、精神的な努力や豊かさをはぐくむことで変えられる、ということになります。逆に言えば心のトレーニングを舐めてかかる人、積まない人は、良いアスペクトでも悪い現象を次々と起こしていくということです。
超次元占星術では、日々めぐる惑星を見て、その影響がハードなのかソフトなのかを体感し、自らの日ごろの想念に問題はないのか、なんでも物事を悲観的に、利己的にみるクセはないだろうかと振り返り、心に筋力をつけていく「メンタルトレーニング占星術」です。
願望をかなえるためには
カルマとは、「ポイント」のようなものだと考えてください。
みなさんそれぞれ、プラスのポイントとマイナスのポイントをお持ちです。
たとえば誰かとカラオケに行き、ああ楽しかった!と思ったとすると、その、「楽しかった!」という感情に応じて実はあなたはプラスのカルマのポイントを消費しているのです。
反対に、嫌いな人と会い、1日がまんして働いたような日は、マイナスのカルマポイントを消費しています。
人間にはこの「+ポイント」と「⁻ポイント」に、過去世からの積み重ねがあるためバラつきがあるのです。それで、ある人は幸福だらけ、ある人は不運だらけに一見見えるのですが、結局はどちらもポイントを消費しています。良いことがあっても驕るな、悪いことがあっても嘆くな、ということです。
超次元占星術では、仏典のカルマ論の教えを受けているので、実は惑星に「打ち克つ」ことでプラスのカルマをチャージできるのです。ポイントのレートは皆さんが、うんうん苦しんでカルマを返済するよりは少ないでしょうが、それでも10円玉貯金がバカにできないように、毎週めぐる惑星に打ち勝ち、カルマを積まない訓練をするならば、少しずつですがプラスのカルマがチャージされ、そのカルマポイントによりみなさんは、「本当に叶えたい願望」と交換することができるようになります。
仏典では、カルマとは「感情」のことです。つまり、惑星はみなさんの目の前に嫌なこと・嬉しいことを日々、起こしていきますが、それにつられて「感情を爆発させる」ことをした場合、それは「星に負けた」ことになり、星に負けたということはマイナスポイントを増やしてしまうということです。絶対に怒る・嘆くしてはいけませんし、実は「喜」の感情にも要注意です。期待通りになって喜ぶのも実は、仏典ではマイナスポイントが加算される条件です。嬉しいことがあっても、そのうれしさの奴隷にならず、おごり高ぶらず、「ふーん」と軽く思って受け流す。感情の波を大きくしない、ということですね。そうすれば善のポイントも減らずさらに善ポイントを増やすことになるでしょう。
めぐる惑星はこの「感情(カルマ)」を誘発するのです。だから神智学では、ホロスコープや惑星の力を甘受するセンサーのことを「アストラル(惑星)体」と言うのです。そしてアストラル体とは感情そのもの。感情というものがどれほど「よくない」のか、ということを、我々は学ぶ必要があるということです。喜びも悲しみも苦しみも、最小限の表出にとどめ、あとは神仏にすべてゆだねてしまうこと。神仏の加護なくして感情を征服することはできないのです。
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